物事を考える「5W1H」のフレーム
このブログを始めるにあたってもそうだが、物事を始めるときに注意すべき点として、「5W1H」のフレームで考えるようにしている。
WHY「なぜ」・WHAT「何を」・WHO「誰が」・WHERE「どこで」・WHEN「いつ」・HOW「どのように」
ビジネスではこれにWHOM「誰に」HOW MUCH「どのくらいのコストで」が足されて「6W2H」で考えられることが多い。
1つでも欠けると経過の段階でボヤけたり、頓挫したり、手段が目的化する。
そして、「結果は出ませんでしたが、一生懸命頑張りました!」という聞きなれたいつもの結果にたどり着く。
大切なのは、「考える順番」
そういったことを防ぐためにも、この「5W1H」のフレームでは必ず「WHY(なぜ)」から始めることだ。間違っても「WHAT(何を)」や「HOW(どのように)」から始めてはいけない。
つまり、目的やゴールを設定してから他を構築していかなければならないということ。
目的地を決めないと動き出せないのは言うまでもないし、「WHAT」や「HOW」は手段でしかない。
これは何もチームや集団での話ではなく、個人の言動にも当てはまる。
サイモンシネックのゴールデンサークルがまさにそれだが、この考え方は基礎として脳に埋め込んでおきたい。
「WHY」が言語化できれば達成できたようなもの
「なぜそれをやるのか?」を言語化するのはすごく難しい。
究極的には「なぜ生きるのか?」まで飛躍して、もはや哲学の領域になってしまうだろう。
目的をどこに置くのかは人それぞれだし、哲学を持っていれば他人に否定されたり環境に影響されることも少ない。
「なぜそれをやるのか?」を訊かれたり自問するときは、できるだけ具体的に言語化した方がいい。
「副業を始めます。(なんとなく)月収を増やしたいからです。」だけではなく「副業を始めます。月収を10万円増やして将来の投資資金に充てたいです。お金がある安心感が欲しいのもあります。」と定量・定性的な目標もがあった方が「なぜそれをやるのか?」がより強く感じられる。
「なぜそれをやるのか?」を具体化するには『言葉』が必要だ。
ここでいう言葉は「使える言葉の数」と「文章構造の把握」である。
言うまでもなく、「使える言葉の数」は多い方がいい。具体性には豊かな言葉の表現が必要だし、今の時代では必須の「検索力」にもつながる。
「文章構造の把握」はできていない人が多い。俺もそうだ…。
安易に文章を謎の接続詞でつないでダラダラ話さない、伝えたいポイントがどこかわからないことになる。「端的に訊かれたことに答える」「結論→経過の順で話す」「会話でも文章でも『~。』で区切る」を意識するだけでだいぶ改善する。
手前味噌だが、新聞や読書はこのトレーニングに大変効果的だ。
的確な文章や構造理解、知らない言葉の発見や新語の解説など、書いたある内容もそうだが日本語の再教育という意味でもこれらは役に立つ。知らない言葉や未知との発見率も高く、課金して情報が来るので読まないと損である、という圧力も悪くない。
言葉を制すると、ビジネスや日常生活でも圧倒的なメリットを受けられるのだ。
WHY「なぜ」から始めよう!

これから何をするのか?
これからどうするのか?
どちらも大切な課題だが、その前にぜひ「なぜ、何をどうするのかを考えなければいけないのか?」と言語化したり、紙に書き出してみたりしてほしい。
また、WHY「なぜ」を繰り返し問うことも大切だ。
やりすぎると究極的には「世界平和」まで行きついてしまうが。3回くらいは「なぜそれをするのか?」と深ぼった方がいい。本音や本質的な価値観が現れ、行動する本当の動機が包み隠さず見えてくる。
視界・手段が広がる体験を得よう。また自分自身が何者なのかも考え始めて「根拠のない自信」が沸いてくる。
多くの迷いや葛藤から脱却は、このWHY「なぜ」が手助けしてくれる。